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ログライフ!

ドキュメンタリーDVDやらの視聴ログを広く浅く残していくブログ

視聴ログ『アタリ ~ゲームオーバー~』

ATARI GAME OVER

『ATARI ~ GAME OVER ~』

製作年: 2015年
製作国: アメリカ
収録時間:66分

 都市伝説「Atariの墓」発掘プロジェクトを追いかけると共に、開発者などによる当時の証言も収録した、ゲームの歴史を語る上で決して無視できないドキュメンタリー


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 海外のレトロゲーまで気になりだした変わり者のゲーマーなら一度は辿り着くだろう、アメリカのレトロゲー都市伝説。そしてライトなコアなゲーマーレベルなら『アタリショック』という言葉を1度は目にしたことはあると思います。


 概要はこうです。
ファミコンが登場するその10年ほど前、ATARIという素晴らしいゲーム機が登場し、一大ムーブメントを築き上げた。終わることのない繁栄が続くかと思いきや、ある日、空からとてつもなく大きな一つのクソゲー隕石が降ってきて、アタリという恐竜は地球上から姿を消した」


 これが1982年に起きたアタリショックと呼ばれる事件で、1987年にNES(=ファミコン)がアメリカに登場するまでは「テレビゲームなんてパッと出て消えるだけの一過性のオモチャだ!」的なテレビゲーム不信が半ば常識的に信じられていたそうな。


 日本にはあまり馴染みはありませんが、アタリは本国のレトロゲーマーにはファミコンと同等かそれ以上のノスタルジーを引き起こさせる存在であり、それの終焉を作った原因がたった一本のクソゲーE.T.』の墓場いうことになれば、コアなナードたちに伝説化されるのはさほど難しくないことでした。

 ……ってのがアタリショックの記事を好んで読んできた者の感想です。まぁガイジンには日本には常にニンジャがどこかに隠れてるものだからね。しょうがないですね。


 文章として記事に書かれたものはこちらから。

gigazine.net

gigazine.net

 徳川埋蔵金のようなクソゲー埋蔵金に惹かれた男たちがディギングし、ついに伝説を事実に変えたのが2014年だということです。

以下、見どころ。



1.一人の男の盛大な黒歴史

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 昔のゲームはチープです。華麗なグラフィックも豪華声優陣のフルボイスも天を衝く壮大なストーリーも心に響く繊細なサウンドもありません。
 逆に言えばゲームプログラマー以外がいたところで何ができるわけでもないわけで。一人いればゲームができあがる時代。なんだって黎明期ってのはそういうもんです。

 玉を打ち返し合うゲーム「PONG』が大ヒットしたアタリの社長は、映画で有名なワーナーにアタリを売却します。儲かっていても自転車操業だった状態から資金を安定させた社長は、『ゲーム機にゲームソフトを挿して遊ぶ』という今となっては当たり前のゲーム方式であるゲーム機「ATARI2600」を作り出し、こちらも大ヒットします。

 ゲーム機を作ればゲームソフトが必要となります。そしてこの世に”ゲームクリエイター”が登場しました。
 アタリのプログラマー、「ハワード・ウォーショウ」が作ったゲームソフトはATARIを一躍大企業まで登りつめ、そして崩壊させました。



2.「プログラムの知識はどこで?」「マニュアルで学んだだけさ」

www.youtube.com

 『70年代といえば、とりあえず宇宙』というネタがあります。アポロ計画の影響ですね。スターウォーズスペースインベーダーもこの頃に登場しております。  先にも言ったように昔のゲームはチープだったため、背景黒ベタ塗りで成立する宇宙という舞台が時代背景と相まってちょうど良かったとか。

 当然の流れのようにハワード氏も宇宙を舞台としたゲームをATARI2600で製作し、大ヒットします。それが『ヤーズ・リベンジ』です。



3.伝説の5週間

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 ヒットメーカーとしてのキャリアを順調に積み重ねていったハワード氏の元に『E.Tのゲーム化』の話が舞い込んできたのは、クリスマスの5週間前でした。これにハワード氏は「できます」と即答します。
 この後の出来事は歴史が示す通りです。急ピッチで作られたE.Tは史上最大のクソゲーの烙印を押され、500万本中350万本が返品、アタリショックを起こす直接的な原因となりました。

 ここが恐ろしいことというか。これによって「アタリショック=ハワードが作ったクソゲーが原因」という揺るぎない事実が誕生してしまうことになります。
 名声が独り占めなら汚名も独り占め。「僕たちは君の味方だよ」という優しい声をかけてくれる同僚がいたところで事実が動くことはありません。
 「中途半端な気持ちで初めてデカい事件になってしまい、仲よかった人全員が敵になってしまった」なんてアリガチな話はありますが、それと比べるとどちらが辛いでしょうか。



4.発見される『E.T』

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 当時の資料によると、E.T.が埋まってる荒野の地中は「深く、そして何が埋まってるか分からない」とのことでした。

 市長は「万が一にも毒ガスが漏れ出て市民を危険に晒したりするわけにはいかない!」と言いつつも、最終的には「まぁやってみれ」といった感じでOKの判子を押します。さすがアメリカ。まぁ「クソゲー伝説の地」として市の知名度を上げる狙えるみたいな狙いもあったようですが。

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 アメリカゲーム史の一大都市伝説に決着がつく歴史的光景を一目見ようと、文字通り全米から人が集まります。
 E.T.が埋められた当時のポスター等が地中から見つかると歓声が上がり、そのしばらく後についに『E.T』が地中の中から発見され、この時を待ち望んでいた観衆から大きな歓声が上がります。

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 その中には製作者のハワード氏の姿もありました。

 ハワード氏はこう語ります。

E.T.を作ってしまったことでATARIを潰し、自分自身のキャリアにも致命的なダメージを負ったが、それでも栄光の日々が忘れらず職を転々とする。今日に至るまでの人生が大きく狂ってしまった』

 でも、と続きます。

『その失敗が都市伝説を生み、誰が呼びかけたわけでもないのに大勢の人が集まってくれ、こうして喜んでくている』

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 多くの人の人生を巻き込んだ、自分の消し去りたい過去。それが巡り巡って人々に大きな感動を与えている時、当人はどういった感情を抱くのでしょうか。



終幕.フォロータイム

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 まぁ文字にしてみると意外とヒドい感じになりましたが、ですがハワード氏がそこまで大きな悪者にされるようなものではない、というのは直感的に薄々理解するものです。

 大きな仕事が舞い込んだ時には無茶を言われても簡単に「NO!」とは言いにくいものですし、それをしっかり完成させて製品として出荷させたことは凄まじいことです。
 そもそも500万本も刷ることにGOを出したヤツに責任はないのか? 5週間で作れという常識を欠いた注文をしたレイ・カーサルの、スピルバーグの評価は?

 露骨な流れで「世界一のクソゲー」と呼ばれることになってしまった時には、露骨なフォローをしていくのがアメリカ式なのかなとでもいうか。やんわりと「本心からでたかのような」言い回しでフォローする意味なんてこういう時には意味が無いのかもしれません。


 アメリカのクソゲーマイスターAVGN氏の『世界一のクソゲーE.T.”をレビュー』の動画でも、ナード氏はゲームをボロクソに貶した後、最後にこう言います。「いうほどのクソゲーか?」と。「難解で親切とはいえずストレスが溜まる仕様だが、これより酷いものは捨てるほどあるぞ」。

 「人生はクソゲー」と言われるクソゲーも、同じことなのかもしれませんね。(クソみたいな結び)

視聴ログ『ステーキ・レボリューション』

ステーキ・レボリューション

ステーキ・レボリューション

世界中の牛を巡り、「世界一おいしいステーキ」ベスト10を決める…。 世界で一番美味しいステーキを探すために、全世界20ヶ国、200を超えるステーキハウスをめぐって旅したステーキ・ドキュメンタリー。

製作年: 2014年
製作国: フランス
収録時間: 114分

 



 
 DMM.comはドキュメンタリーDVDを借りるのに重宝しています。ドキュメンタリーDVDの品揃えを充実させている店なんてあるはずないので、こういうネット店舗で借りるのがベターでしょう。

 

 
 

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 外国人が日本のテレビ番組を見て「なんで食べ物の番組ばっかりやってるんだ?」と言ったとかいう話がありますが、逆に食に関心が高くなければ「美味い店を知っていれば出世もしやすい」なんていわれないわけで。おそらく食に対する執着は日本人が世界一高いと思っています。
 
 もちろん俺にとっても食べ物関係のドキュメンタリーは鉄板ですね。ドキュメンタリーDVDにハマったのも『ジェイミーオリヴァーのスクールディナー』からです。
 こちらは世界一メシマズ国のイギリスの、酷すぎる学校給食を変えるべく立ち向かうカリスマシェフの実録ドキュメンタリー。素晴らしすぎるので、なんとしても見ていただきたい。
 
 以下、見どころ。
 

1.ステーキがあんまりウマそうじゃない

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 ディスりたいわけではないのですが、やはり手にした時の印象として、肉汁したたるジステーキの絶え間なく画面を覆い尽くすフードポルノに「深夜に見るんじゃなかったー!」と叫ぶマッチポンプを僅かに期待するわけじゃないですか。
 
 期待は開始5分で淡くも打ち砕かれます。ああ、そういう番組じゃないんだなと。
 
 頭に作品の中で一番ウマそうな絵面の1枚を用意しましたが、正直これでも「メチャウマそう!」って感じにはまだパンチが足りない(と思う)。
 まず「真上から撮れ」と言いたいですよね。そしてフォークか何かで持ち上げろ、と。そして断面図を見せつけてこい。
 
 なんというか、「食べ物をウマそうに撮る」ことに対して関心がないのがよく分かるんですよね。カメラマンもディレクターもプロデューサーも。
 そもそも料理をフィーチャーしてるのに、料理が映り出されてる時間が少ないという。
 
 代わりに肉についてベラベラ喋ってる人間がたくさん出てきます。料理で語れと言いたいところですが、文化の差でしょう。
 
 

2.牛

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 映像として、ナマニクより少なく、焼かれた肉より映ってる時間が多いのが牛です。
 
 もちろん彼も食用の牛なのですが、こんなのを見せつけられては「味なんて気にしてる場合じゃねぇぞ!」っていう。どうやら向こうの牛は角が生えてるのがデフォのようです。
 
 そしてこの後に日本が特集され、おなじみの黒毛和牛も登場しますが、和牛は牛の段階でウマそうに見えてくるという魔法がかけられる始末です。
 
 

3.日本

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 『日本の牛肉はご飯のおかずとして合うように、脂身の多い柔らかい肉が美味しいお肉として発展していった』
 
 語るまでもないですね。このパートでは料理番組的な雰囲気があり見ていて安心します。このパートをずっと見ていたい。
 
 フランスからやってきたシェフも一口パクリとした和牛の鉄板焼きに感動感激していました。しかしステーキランキングでは日本は3位に留まる。
 
 
 

4.熟成

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 番組もラストに近づき、ランキング1位になるような『ウマい肉とは何か?』という話になると”熟成”というフレーズがでてきます。
 
 これは熟成させた”良質な”肉として紹介されてる映像です。
 
 一応補足させてもらうと、これらの表面は切り落として2切れ目から使うというキャベツ方式になっているので、中は良い赤色をしています。
 ヨーロッパの肉はワインセラーのような場所に保管し、このように熟成させるのが「ウマい肉」であると。
 日本式の霜降り肉に見慣れた身としては、文化の違いを体感せずにはいられません。というかそれしか言えない。
 
 まぁでもご飯のおかずとしてある牛肉とは違い、ステーキとは肉を噛み、ただ食べる。それだけのための料理としてはこういう肉の方がウマいのかもしれません(精一杯のフォロー)。
 
 
 
 

終幕.美味い肉は美味い牛から

 

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 後半の特徴として、『牛に穀物系のエサを与えるのは良くない』というフレーズが何回か登場します。「自然な牛は牧草を食べて育つ」という自然崇拝的な観点から来ており、向こうでは割とオーソドックスな考え方っぽかったですが、ここはあまりピンときませんでした。
 日本へ来たシェフも、和牛に穀物系エサを使ってるのだけはダメ出ししてましたね。
 
 やはり古来から肉を食べてる国の家畜への価値観は、明治時代から牛肉を食べ始めた日本とは違います。日本人が天然の魚に対する敬意と同じような敬意を、肉としての家畜に抱いているのでしょう。
 
最後にコレ。
 

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 確かに、こういうことですよね。

『シネマパラダイス★ピョンヤン』

 

シネマパラダイス★ピョンヤン

  ”シンガポールのドキュメンタリー映像作家であるジェームズ・レオンとリン・リーが、北朝鮮における映画制作の実態を克明に記録したドキュメンタリー作品。

製作年:2012年


 

 お初でございます、ななつぼと申します。最近はドキュメンタリーDVDを見るのが趣味なので、そのログを残していく予定です。
 
 
 ドキュメンタリーDVDが面白いのは、広く・浅く・短時間で美味しい部分を食べられるところですね。通常の人生ルートでは知り得ないところの知識を、まさにその世界で生きている人達を見ながら得ることができる。
 
 
 北朝鮮といえばモチロン馴染みの深い外国の一つですが、あまり内部事情を見ることはありませんな。ニュースなどを見て想像力を豊かに発揮しているだけで、実際は北朝鮮の町並み一つすら知らない。
 
 ちなみにこの作品は、ニューシネマパラダイスとはあまり関係がありませんね(当然)。